開発者ブログ : シスターズオブイブ船

開発者ブログ : シスターズオブイブ船

(2013.11.05 15:38 by CCP Rise)


やあみんな!

次期無料拡張、Rubicon のリリースまで 1ヶ月を切っているわけだけど、今日はその Rubicon で実装される新しい船についてお話ししたいと思う。

これらの船についてはみんなの多くがすでに耳にしていることと思う。EVE Vegas 、Rubicon 発表時のストリームフォーラムの Features and Ideas セクション等ですでにお知らせしてきているわけだけど、このブログではその中でも重要なポイントをまとめつつ、おまけとして開発コンセプトも明かしていきたいと思う

ではさっそく紹介しよう。Astero と Stratios だ。


一言で言ってしまえば、これらはシスターズオブイブ製の新しい 「海賊系」 勢力の船だ。アマーとガレンテのスキルが組み合わさっており、「探検」 と 「敵性宙域での自立性」 が最大のテーマとなっている。

Odyssey でテーマとして 「探検」 を強く打ち出したということもあり、Rubicon では新旧問わず探検好きなプレイヤーがアツくなれるような船の系統を作りたかった。また、この船の実装には EVE の 10周年記念として実装されたグノーシスが成功したことも影響している。グノーシスは柔軟性が高く、乗船にあたってのハードルが低いということで、概して評価が高かったからね。

これらのポイントからもう少し具体的な到達目標を抽出するならば、以下のようなものになるんじゃないかな。

  • どのような宙域で活動しているソロ探検家にとっても魅力的でなければいけない。
  • ステーションに頼ることなく、長期間にわたって宇宙空間での活動を維持できなければいけない。
  • 対 NPC ・対人のどちらの戦闘能力ももっていなければいけない。
  • 装備する上で柔軟性が高くなければいけない。すなわち、さまざまなプレイスタイルや運用方法の基盤となり得るものでなければいけない。

これらの目標をどのように達成したいと考えているか、以下ひとつずつ述べていきたいと思う。


どのような宙域で活動しているソロ探検家にとっても魅力的でなければいけない。

つまり、他の人気の高い探検用の船に対する競争力をもつ、ということだね。これについては容赦なく追求した。どちらの船にもスキャンプローブ強度と、データ/遺物アナライザーのウイルス強度にボーナスを与えただけではなく、隠密行動遮蔽 (※ covert ops cloak) を使用できるようにした。隠密行動用遮蔽装置II (※ Covert Ops Cloaking Device II) とは、クローク (※遮蔽) したままワープできるようになる唯一のモジュールで、Astero と Stratios のほかは、これまで隠密行動型フリゲート (※ Covert Ops) や電子戦型巡洋艦 (※ Recon Ship) 等、一部の Tech 2 船でしか使用できなかったんだ。これらのボーナスや能力を与えたことで、SoE 船は探検船としては、隠密行動型フリゲートや、テングのような Tech 3 巡洋艦とさえ張り合えるような船となる。


ステーションに頼ることなく、長期間にわたって宇宙空間での活動を維持できなければいけない。

SoE 船に乗るうえで貢献する国としてガレンテとアマーを選んだのも、大部分はこの目標があったからだ。補給なしで長期間宇宙空間に滞在するつもりなのであれば、弾薬を大量に消費するような武器は望ましくない。でもガレンテのドローン、アマーのレーザーであれば、その心配はないよね。また、どちらの船もカーゴベイとドローンベイがとても大きいので、ステーションに帰り着くまでに、これまで以上の戦利品を詰め込めるんだ。


対 NPC ・対人のどちらの戦闘能力ももっていなければいけない。

僕としてもこれはぜひ力を入れたいところ。クロークがあることでこれらの船にはそもそも相当のアドバンテージがあることだし、手に負えないレベルにしてしまうわけにはいかなかったけど、両船ともドローンによる十分なダメージと、アーマーレジスタンスボーナスをもっている。それが海賊船レベルの高い基礎ステータスに支えられることで Astero と Stratios のどちらもきわめて強力な戦闘艦となった。


装備する上で柔軟性が高くなければいけない。すなわち、さまざまなプレイスタイルや運用方法の基盤となり得るものでなければいけない。

ミッドスロットに関して言えば、どちらの船もアーマー系ボーナスをもった船としては平均以上の数が割り当てられている。Astero で 4つ、Stratios で 5つだ。つまり、これらの船はダメージ出力や防御性能をいくぶん犠牲にしたかわりに、探検に必要となるすべてのモジュールを問題なく同時に装備できるようになっているんだ。またこれは、探検をしないのであれば、サポート系モジュールや電子戦モジュールを装備したり、より高いダメージ出力を求めてシールド防御に移行する余裕さえ十分にあるということでもある。グノーシスのおもしろさもこのような柔軟性ゆえだし、同様の多様性をもった船を実装できることになって嬉しいよ。

こうして、サンドボックスの中でさまざまな使い方をしてもらえる、このまったく新しい 「ツール」 が完成したんだ。両船がプレイヤーの手の中で実際にどのように活用されていくのか、今から楽しみで仕方がないよ。ステ値などを知りたい人はフィードバックスレッドにて心ゆくまでどうぞ。


心は決まったよ、CCP Rise。で、これはどこで手にはいるの?

以下のグラフは、ここ 3ヶ月間に各大手海賊勢力からプレイヤーに授与された LP 量を示しているんだけど、まあご覧のとおりだよ。シスターズオブイブの LP を介してだ。



どちらの船も、ゲーム内の全シスターズオブイブ系コーポレーションから入手できるようになるんだけど、ハイセクで入手可能な 「海賊船」 はこれが初めてなんだ。ただしそのことが値段には跳ね返ってくるよ。実際に Stratios と Astero を制作しているのはサンクチュアリ (※ The Sanctuary) という会社なんだけど、「通常の」 海賊プライスでこれらの船を入手できるのはこの会社からだけだ。ハイセクのシスターズオブイブ系コーポレーションから入手するつもりなら、最大 50% の値上げを覚悟しておいてね。

新しい船を楽しんでね。そして、Rubicon リリース後も目を離さないでおいてほしいな。どうやらシスター達は、今回のおもちゃを出しただけでは満足していないようなんだ・・・

-CCP Rise

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