GM コメント : 『ソケットが閉じる (The socket was closed)』 の意味

公式フォーラム : プレイヤースレッド 『ソケット落ち (Socket Closed)』 #37 より

(2013.05.11 03:58 by GM Karidor)

(※一部のプレイヤーがまともにゲームに接続できなくなり、状況を訴えるために立てたスレッドで)


僕の知る限りこちらのネットワーク設備や接続関連の分野に一切変更はないので、なぜ BRooDJeRo 君がまともに接続できなくなってしまったのかについては、こちらが力になれる範囲を大きく超えてしまっているんだ。

(※接続が途切れた際に表示される) 『ソケットが閉じられました (The Socket was closed)』 というメッセージについて少し話をさせてもらいたい。このメッセージがずいぶん誤解されているようだったので・・・

あのメッセージの意味するところは、言ってみればリンゴを目の前にして 「これは果物だ」 と言っているようなもので、きわめて総称的なんだ。「接続が途切れた」 という以外の何の情報も含まれていない。「何らかの理由により、データが正しく送信されなかった」 という意味であって 「サーバーがデータの受信を拒否しました」 ではないんだ。メッセージそのものは実際のところほとんど役に立たないし、たいていは TCP プロトコルが同じパケットを過剰に送信し続けなければいけなかったことの結果だ (このエラーはネットワークプロトコルレイヤーで発生する。クライアントやサーバーではなくね)。これはコンピュータが確立した各接続ごとに個別に発生し得るので、あるクライアントではこのメッセージが発生する一方で、別のクライアントではなんとかパッケージを押し通すことで (もしくは何も送信する必要がなかったので) 接続を維持し続ける、といったことも十分に起こり得る。

エラーが発生する具体的な原因は、ネットワークケーブルに圧力が加わることから、ワイヤレスコネクションへの干渉、その他、君が利用しているプロバイダーにも CCP にもどうすることもできない、接続経路上の問題だということもあり得る。まれなケースでは帯域が占有されてしまっていたり (例 : 帯域を無制限で占有するファイル共有クライアントが君のアップロード帯域を完全に占めていて、EVE が必要な数バイトを送ることもできない)、ポート 26000 での送受信に不定期に干渉するトラフィックシェーピングのせいかもしれない (多くの P2P クライアントも 26000 を使用するので、そのダウンロードを阻止するために)。

接続時の問題を軽減する方策はいくつかあるけど、それが有効かどうかは実際に問題を起こしている原因によって左右される :
  • ルーターとモデムの電源をいったん落として数分間おき、リセットする。これにより機器の問題か否かを切り分ける。またケーブルに損傷がないかも確認する。
  • もし VPN サービスを利用していて接続経由地を選べるのであれば、別な経路を選択して Tranquility に接続してみる。そういったサービスでは多くの場合独自のインフラを持っており、また接続に関して君のプロバイダとは別なピアリングパートナーと組んでいる可能性もあるので、経路上の問題をしばしばやり過ごすことができる。
  • ポート 26000 へのトラフィックシェーピングが原因である場合 (この場合一日のうちの決まった時間にしか問題が発生しないことが多い)、26000 ではなく ポート 3724 をつかって Tranquility に接続することも (今のところはまだ) できる。これはクライアントのセッティングフォルダ内にある "prefs.ini" ファイルを書きかえることで行う ("port=26000" という行を "port=3724" にするんだ)。
  • EVElopedia に掲載されている Tranquility への接続状態を診断するための (非常に) 基本的なガイドを見る : http://wiki.eveonline.com/en/wiki/Network_Guide

最後になるけど、以下についてだけは請け合えるよ。Tranquility の接続関連のハードウェアはすべてそのパフォーマンスと信頼性を厳重にモニタリングされているし、サーバーからのデータができる限り良好なルートを経由して送信されるよう試みるシステム (これについてはしばらく前に開発者ブログがあったはず) や、Tranquility の接続に関して不具合が発生し、問題が僕らに対応可能な範囲でのことであるなら、それをきわめて早い段階で通知してくれるシステムも導入してある。またすべてのプレイヤーにとってサーバーへの経路が可能な限り短くなるよう、常に別なピアリングの可能性も模索しているんだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿