[Odyssey] T1 戦艦調整 アマー編

公式フォーラム : [Odyssey] T1 戦艦調整 アマー編 "[Odyssey] Tech 1 Battleships - Amarr" スレッドより

(2013.04.08 14:21 の記事 by CCP Rise)

『T1 戦艦バランス調整へようこそ!シートベルトの準備はいいかい?

変更事項にはかなり大幅なものもある。だから各国家ごとのスレッドの冒頭でティアリサイド (※従来の tier による船のランク分けを廃止し、各船に明確な役割を持たせるという Inferno 拡張 (多分) あたりから始まった一連のバランス調整を表す CCP の造語) とバランス調整の全体的な指針を説明して行きたいと思う。また船ごとに解説も加えていきたい。Capslock する前に (※すべて大文字での記載は怒鳴り声・罵声を表す) ぜひとも両方読んでほしい。疑問点や不満点についての答えがそこにあるかもしれないからね。


ティアリサイド

tier システムを破壊してしまうための戦いは依然進行中だ。戦艦に関して述べると tier の違いは HP 量と値段の違いとして最も顕著に表れた。どの船もスロットの配分はすでに同等だ (19)。ドローン系ボーナスのついた船と妨害系の船は違っているけどこれらについては (※スロットの) 変更はない。フリゲートや巡洋艦などへの変更と同様に、戦艦も tier ではなく役割で方向づけをしていきたい。役割の配分は以下のとおりだ。各国家ごとに「攻撃型 "Attack"」 1種、「戦闘型 "Combat"」 2種 (ただしカルダリのみ唯一の「妨害型 "Disruption"」をすでにもっているため当座は例外)。これらの新たな役割をふまえたうえで、戦闘型戦艦の HP をすべて従来の tier 3 戦艦の HP 量付近に調整し、攻撃型については従来の tier 2 程度に持っていく。他の艦種の場合と同様、戦闘型に比べて攻撃型戦艦はより早く、敏捷性が高く、相手にダメージを効果的に与えることに重点をおいた船となる。製造コストはティアリサイドを反映したものに調整される予定だけど、具体的な数値についてはいまのところ結論は出ていない。


すべての国家のすべての船に「熱い」役割を

今回の調整で達成したいことの一つとして、すべての船にいいところをたくさん持たせ、すべての国家に EVE の世界のさまざまな環境に対応できる船のラインナップを持たせるということが挙げられる。従来の戦艦のラインナップは役割的にかぶっているかと思えば隙間が空いていたりで、その結果ある国の船が特定のプレイスタイルからは完全に排除されてしまったり、逆に特定のプレイスタイルに関してはある国では複数の選択肢があったりといった状況だった。今回の役割の再配分ですべての国家のすべてのプレイヤーに新たな選択肢と楽しみを提供できればと思っている。

全体を国家ごとの 4つのスレッドに分けて説明していくつもりだ。国家ごとにフィードバックをもらえるとありがたい。どんな反応が得られるか楽しみにしているよ。

前置きはこれくらいにして早速とりかかろう。


アマー

まえがき : アマー系列には独特の難しさがあった。3隻ともアーマー防御とエネルギー兵器に特化した船で、互いにかぶる部分がすごく多かったんだ。tier の廃止にともなって従来の価格差も排除されるとなると類似性はさらに高まり、おそらくアルマゲドンとアポカリスはますます使われない船になってしまう。でもどちらも EVE というゲームにとってはすごく象徴的な船だ。だからどちらも大幅に手を加えることにした。ただし従来通りの運用方法でもそのまま使っていけるように配慮したつもりだ。


アバドン :

値段はさておき、アマー系列では明らかにアバドンが一番使われている船だった。ブローリング (※brawling: 撃ち合い) ならこの船!という方向性のまま大きな変更は加えていない。ただしレジストは少しいじった。レジストの変更の影響は大きいし、レジストボーナスについての議論の場をこのあと専用スレッドとして設けたいと思う。もちろんアバドン独自の問題としてのレジストについて語りたいのであればここに書いてもらってかまない。僕らがレジストボーナスをどう捉えているかを一般論として述べるならば、「このゲームでもっとも強力なボーナスの一つ」だと思っている。レジストボーナスはアクティヴ/パッシヴにかかわらず船単体での防御性能に寄与するとともに、外部からの回復を受けるときもその効果も高めることになる。この性質のおかげでこのボーナスを持つ船は EVE の歴史上で採用されてきた主要な戦術においていつだって中核を担ってきた。レジストを多少失ったとしてもアバドンは十分強力な船で、全く問題なく運用することができると僕らは考えている。


  • アマー戦艦レベル上昇ごとのボーナス :
    • 大型レーザータレットのダメージに 5% のボーナス
    • アーマーレジスタンスに 4% のボーナス (-1 ポイント)
  • スロットレイアウト : 8H, 4M, 7L; 8 タレット, 0 ランチャー
  • フィッティング: 21000 パワーグリッド, 560 CPU
  • 防衛 (シールド / アーマー / ストラクチャ) : 7000 / 8500 / 8000
  • キャパシタ (容量 / リチャージ時間 / キャパシタ回復量/秒) : 6375 / 1250s / 5.1
  • 推進力 (最高速度 / 慣性修正乗数 / 質量 / 軸合わせ時間) : 89 / .14 / 125000000 / 20.03s
  • ドローン (帯域幅 / 収容量) : 75 / 75
  • ターゲティング (最大ターゲット範囲 / スキャン分解能 / 最大照準設定数) : 80km / 85 / 7
  • センサー強度 : 22 電波
  • シグネチャ半径 : 470


アポカリプス :

レーザー攻撃手としての 2番手の地位には、アルマゲドンではなくこのアポカリプスについてもらうことにした。理由は二つある。1 : どちらかはドローン系の性能を持たせたかった。そしてアルマゲドンはすでにその方向性での性能をもっていた。2 : アポカリプスの最適射程距離 (optimal) ボーナスは独特のもので小さいながらもニッチを確立しており、それを破壊したくなかった。というわけで、いくつかの試案を経てアポカリプスのキャパシタ使用量ボーナスを廃止し、追跡速度 (tracking) ボーナスを与えることにした。これによってアポカリプスは「実効ダメージの王者」となる。またアポカリプスはアマーの「攻撃型」戦艦となる。つまり速度と敏捷性を向上させ、シグネチャ半径を縮小し、わずかに HP を削った。パワーグリッドと CPU にもテコ入れし、ビームレーザーをもっと取り入れていけるよう便宜を図った。

この新しいアポカリプスにはキャパシタ面での弱さが少なからずあり、それがアバドンと酷似した状況を生み出してしまうという心配はある。キャパシタ容量は削ったけど、回復速度を上げてそれを相殺はした。アポカリプスがキャパシタ面での弱さを補って余りあるほど乗っていて楽しい船になってくれることを祈っているけど、同時にフィードバックには十分に耳を傾けていきたい。

UPDATE: みんなからのキャパシタに関するフィードバックを受けて、キャパシタ容量を少しもとに戻した。これでキャパシタの回復量はほぼ 7cap/秒になるね。アーマー HP もやや追加した。キャパシタについてはテストサーバーでも注視していきたいと思う。

  • アマー戦艦レベル上昇ごとのボーナス :
    • 大型レーザータレットの最適射程距離に 7.5% のボーナス
    • 大型レーザータレットの追跡速度に 7.5% のボーナス (大型エネルギータレットのキャパシタ消費量ボーナスは廃止)
  • スロットレイアウト : 8H, 4M, 7L; 8 タレット , 0 ランチャー
  • フィッティング: 21000 パワーグリッド(+500), 540 CPU(+35)
  • 防衛 (シールド / アーマー / ストラクチャ) : 6000(-211) / 7000(-500) / 7000(+359)
  • キャパシタ (容量 / リチャージ時間 / キャパシタ回復量/秒) : 7000(-500) / 1002s(-152s) / 6.99 (+.49)
  • 推進力 (最高速度 / 慣性修正乗数 / 質量 / 軸合わせ時間) : 113(+19) / .119(-.017) / 97100000 / 16.02s (-2.29s)
  • ドローン (帯域幅 / 収容量) : 50(-25) / 75
  • ターゲティング (最大ターゲット範囲 / スキャン分解能 / 最大照準設定数) : 73km(+5.5k) / 95 / 7
  • センサー強度 : 20 電波
  • シグネチャ半径 : 380(-20)


アルマゲドン :

この子はおもしろいよ。僕がここでの最初の仕事がタロスを遅くして、旧アルマゲドンを窓から投げ捨てることだなんて思わなかっただろう?(※CCP Rise は元 Kil2 というキャラクターでプレイヤーとして長年ソロ PvP 動画などをアップロードおり、タロスにもよく乗っていたため) でもアマーのためにはこれが一番いい事だと思っている。ここではアルマゲドンをドラグーン駆逐艦の相似形にすることを目指した。ドラグーン → アービトレイター → プロフェシーと船を乗り継いできたプレイヤーが戦艦レベルでも楽しめる船があるのは筋が通っていると思うし、あらたに追加されるニュート最大範囲へのボーナスも含めて考えればこの系列をトレーニングしてきて良かったと思ってもらえるんじゃないかな。アルマゲドンは「戦闘型」ということになるので、HP の大幅アップ、センサー強度アップ、シグネチャ半径は増加、スピードは低下といった変更が加わる。

この船が相当強い船になるのは承知しているけど、圧倒的というわけではないはずだ。乗る側にとっても相手にとっても、新しいタイプの戦闘を提供することになればと思っている。前のアルマゲドンがなくなってしまうのが不満な人はこう考えてほしい。もし現状の方向性のまま残していたなら、価格調整のあおりでアバドンに押され今よりもいっそういらない子となってしまっていただろうと。でもみんなの意見は尊重していくよ。

  • アマー戦艦レベル上昇ごとのボーナス :
    • ドローンの与えるダメージとドローンのヒットポイントに 10% のボーナス (大型レーザータレットの発射間隔へのボーナスは廃止)
    • エネルギーディスタビライザーとエネルギーバンパイアの最大範囲に 10% のボーナス (大型レーザータレットのキャパシタ消費量へのボーナスは廃止)
  • スロットレイアウト : 7H(-1), 4M(+1), 7L(-1); 5 タレット(-2) , 5 ランチャー(+5)
  • フィッティング: 13500 パワーグリッド(-3000), 550 CPU(+65)
  • 防衛 (シールド / アーマー / ストラクチャ) : 6800(+1331) / 8500(+1859) / 8000(+1789)
  • キャパシタ (容量 / リチャージ時間 / キャパシタ回復量/秒) : 6200(+887.5) / 1087s / 5.7
  • 推進力 (最高速度 / 慣性修正乗数 / 質量 / 軸合わせ時間) : 100(-5) / .13(+.002) / 105200000 / 18.96s (+.29)
  • ドローン (帯域幅 / 収容量) : 125 / 375(+250)
  • ターゲティング (最大ターゲット範囲 / スキャン分解能 / 最大照準設定数) : 65km / 110 / 7
  • センサー強度 : 21 電波 (+4)
  • シグネチャ半径 : 450 (+80)』

(※関連記事 : カルダリ編ガレンテ編ミンマター編)

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